設立趣意書

群馬の先人たちは、未来への希望を「上毛かるた」に込め、後世へと託しました。今、予測困難で不透明な時代に、群馬の未来へと思いを馳せる時、“力あわせる”の札に込められた想いに深く共鳴します。私たちはそのバトンをつなぐ決意を胸に、業種や年齢を超えたオール群馬の設立賛同人337人と共に「“力あわせる”ぐんま未来基金」の設立をここに表明します。

人間社会は止まることなく移り変わり、負の側面として社会問題が常に出現しては、その解決に奔走する歴史をたどっています。経済が急速に成長する時代には、便利さや豊かさの代償として環境破壊や公害、コミュニティの崩壊などが露呈しました。問題と対峙することで、企業は利益追求型から社会的責任を重んずるようになり、行政は規制から住民参加型の自治へとシフトチェンジしてきました。市民活動からNPOが誕生し、環境や地域振興、人権や文化活動等の幅広い領域で社会をより良くするための活動をしてきました。

今、社会問題は複雑化、個別化しています。市民、企業、行政などが共に手を携えて問題解決のために力を結集し、新たな時代を切り拓かなくてはなりません。そのために、「ぐんま未来基金」は、社会課題解決に挑む方々の夢・希望・願いを「きざし」と捉え、寄り添い、応援します。あらゆる主体が力あわせ公益を支える仕組みを構築し、幸福が循環する持続可能な自立参加型の共生社会に向け、力強くそしてしなやかに行動していきます。

 

設立までの経緯

ぐんま未来基金設立準備会は、コミュニティ財団の設立に向けて、休眠預金等活用通常枠の実行団体事業「地域の資金循環とそれを担う組織・若手支援者を生み出す人材育成事業本事業」の採択を受け、全国コミュニティ財団協会の助言を受けながら、群馬県内の3団体(特定非営利活動法人市民立ぐんまNPOセンター、特定非営利活動法人NPOぐんま、群馬NPO協議会)のコンソーシアムから始まり、財団役員候補者、事務局員でぐんま未来基金設立準備会を構成しました。その後、お預かりした寄付金はすべて一般財団法人ぐんま未来基金に移行しました。